アメリカ英語

「ネイティブ講師」って何?

英会話教室を選ぶ時、「ネイティブスピーカー」であることが大きな魅力の1つとしてアピールされることが多い。多くの人が「ネイティブスピーカー」と言うとき、それは英語圏出身者を指すことが一般的だ。しかし、英語は世界で約15億人が話す言語であり、そんなに単純に言えることなのか?講師が「ネイティブスピーカー」であるかどうかは、本当に重要なのか?

「ネイティブスピーカー」とは?

「ネイティブスピーカー」というと、通常は第一言語として英語を話す人々のことを指す。多くの場合、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランド、カナダ、アメリカの出身者を指し、これらを「ビッグ7」と呼ぶ。これらの国々は世界のネイティブ英語話者の87%を占めている。

「ビッグ7」以外にも、英語を公用語としている国は約60か国ある。これらの国々の多くでは、人々が英語を第一言語として話す「ネイティブスピーカー」と言える。たとえば、ナイジェリアには約2000万人の「ネイティブスピーカー」がいて、これはオーストラリアよりも多い。エジプトには550万人の「ネイティブスピーカー」がいて、これはニュージーランドよりも多い。それでも、ナイジェリアやエジプト出身者は「ネイティブスピーカー」として見なされないことが多く、英語圏として認識されないことがある。

さらに、「ビッグ7」出身者であっても、単に「ネイティブスピーカー」と言うのは過度な簡略化だ。カナダの人口の約半数、アメリカの約4分の3が英語を第一言語としている。実際には、カナダの英語話者の2倍にあたるスペイン語話者がアメリカにいるよ。

英語圏出身だから「ネイティブスピーカー」と呼べるかというと、意外に難しい。

世界の英語話者

英語の独自性は、他の言語と比較しづらく、日本語とは大きく異なる。たとえば、日本語話者は約1億2300万人いて、そのうち97%以上が「ネイティブスピーカー」なんだ。一方、英語話者はその10倍以上いて、そのうち「ネイティブスピーカー」はわずか4分の1程度。つまり、英語を話すときは、ネイティブスピーカーと話す可能性よりも非ネイティブスピーカーと話す可能性の方が4倍も高い。

そのため、さまざまなアクセントを耳にすることが多くなる。英語には約160の異なる方言があると考えられていて、さらに英語圏以外の国々のアクセントも含めると、その数はさらに増える。そのため「この単語はどう発音するの?」という質問への答えがバラバラになることがある。

ネイティブの英語教師は重要か?

良い教師であるために重要なのは、知識だけでなくその能力も必要。したがって、優れた英語力がなくても、英語を教えることは可能だ。例えば、基本的な英語力があれば、子どもに基礎的な英語を教えることはできる。大切なのは、教える方法が優れているかどうかだと思う。

とはいえ、これだけでは教えるということを単純に捉えすぎているかもしれない。教えるためには、生徒よりも知識が豊富であることも必要。最も優れた教師でさえ、自分よりレベルが高い生徒には教えるのに苦労する。そのため、教師が生徒よりもかなり高いレベルの英語力を持っていることも大切だ。

異なるアクセントを持つ人々が同じ英語の文を読むのを聞きましょう!

最適な選択は、英語レベルと学習の最終目標によって異なる。もし英検1級を取得して英語を完璧にしたい場合は、「ネイティブ講師」から学ぶ方が良いかもしれない。しかし、会話力の向上を目指す大多数の英語学習者にとっては、自分に合った教師を選ぶ方が良いかもしれない。「ネイティブの講師」にこだわりすぎると、英語の上達という学習の最も重要な側面を見逃してしまうことがよくある。

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アメリカ英語とイギリス英語って違う!?

英語を勉強しようとすると、最初にどこの英語を学べばいいか悩むことがある。実は、「標準語」と呼ばれる英語は存在しない。国によって日常的に使われる言葉や表現は異なる。そして、発音も異なり、時にはまったく異なる発音を使うこともある。国と国の距離が遠いほど、その違いは顕著になる。日本では、主にアメリカ英語が学ばれているけど、世界ではイギリス英語も使っている。今日は、この2つの英語の違いについて詳しく説明したいと思う。

なぜアメリカ英語とイギリス英語が異なるのか? アメリカの開拓時代には、英語のスペルなどがまだ統一されておらず、辞書にも統一されたルールが書かれていなかった。アメリカで最初の辞書は、みんなも知ってる「ウェブスター辞書」で、ウェブスターという人が編さんした(現在でもウェブスター辞典は、広く愛用されている)。しかし、イギリスでは別の人によって最初の辞書が編さんされた。ウエブスター氏は、イギリス英語との差別化を図るため、わざとスペルを変更したという話もある。以下に、4つの大きな違いをあげてみた。

スペル

アメリカ英語とイギリス英語の単語はスペルが異なる場合がある。よくあるパターンを見ていこう!

単語

アメリカ英語とイギリス英語では、まったく異なる単語も存在する。日常会話でよく使われる単語を見ていこう!

発音

アメリカ英語とイギリス英語を比べると、時々大きな違いがある。慣れないと聞きづらいときもあるかも!

「t」 の発音: イギリスの英語では、「t」という音がはっきり聞こえるが、アメリカの英語ではそれほどはっきりと聞こえないことがある。詳しくは、音声ファイルで聞いてみよう!

Water

日本語:水アメリカ英語:ワーラーイギリス英語:ワーラー

Butter

日本語:バターアメリカ英語:バダァイギリス英語:バター

「r」 の発音:イギリス英語では、 「r」 は母音の後にくると、発音されないことがある。詳しくは、音声ファイルで聞き比べましょう。

Poor

日本語:貧しいアメリカ英語:ポーァイギリス英語:ポー

Car

日本語:車アメリカ英語:カールイギリス英語:カー

アメリカ英語とイギリス英語の間には色々違いがある。アメリカでイギリス英語を使ったら、ちょっと通じにくときもある。まずどこへ旅行したいか、どんなメディアを楽しみたいかなどを考えて、それを基準に選ぶことをお勧めする。例えばハワイにいく予定があるなら、アメリカ英語がいいだろうし、イギリスのテレビ番組が好きなら、イギリス英語がいいと思う。

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