英語を勉強しようとすると、最初にどこの英語を学べばいいか悩むことがある。実は、「標準語」と呼ばれる英語は存在しない。国によって日常的に使われる言葉や表現は異なる。そして、発音も異なり、時にはまったく異なる発音を使うこともある。国と国の距離が遠いほど、その違いは顕著になる。日本では、主にアメリカ英語が学ばれているけど、世界ではイギリス英語も使っている。今日は、この2つの英語の違いについて詳しく説明したいと思う。
なぜアメリカ英語とイギリス英語が異なるのか? アメリカの開拓時代には、英語のスペルなどがまだ統一されておらず、辞書にも統一されたルールが書かれていなかった。アメリカで最初の辞書は、みんなも知ってる「ウェブスター辞書」で、ウェブスターという人が編さんした(現在でもウェブスター辞典は、広く愛用されている)。しかし、イギリスでは別の人によって最初の辞書が編さんされた。ウエブスター氏は、イギリス英語との差別化を図るため、わざとスペルを変更したという話もある。以下に、4つの大きな違いをあげてみた。
スペル
アメリカ英語とイギリス英語の単語はスペルが異なる場合がある。よくあるパターンを見ていこう!
単語
アメリカ英語とイギリス英語では、まったく異なる単語も存在する。日常会話でよく使われる単語を見ていこう!
発音
アメリカ英語とイギリス英語を比べると、時々大きな違いがある。慣れないと聞きづらいときもあるかも!
「t」 の発音: イギリスの英語では、「t」という音がはっきり聞こえるが、アメリカの英語ではそれほどはっきりと聞こえないことがある。詳しくは、音声ファイルで聞いてみよう!
Water
日本語:水 | アメリカ英語:ワーラー | イギリス英語:ワーラー |
Butter
日本語:バター | アメリカ英語:バダァ | イギリス英語:バター |
「r」 の発音:イギリス英語では、 「r」 は母音の後にくると、発音されないことがある。詳しくは、音声ファイルで聞き比べましょう。
Poor
日本語:貧しい | アメリカ英語:ポーァ | イギリス英語:ポー |
Car
日本語:車 | アメリカ英語:カール | イギリス英語:カー |
アメリカ英語とイギリス英語の間には色々違いがある。アメリカでイギリス英語を使ったら、ちょっと通じにくときもある。まずどこへ旅行したいか、どんなメディアを楽しみたいかなどを考えて、それを基準に選ぶことをお勧めする。例えばハワイにいく予定があるなら、アメリカ英語がいいだろうし、イギリスのテレビ番組が好きなら、イギリス英語がいいと思う。